てっとり早く結論から言います。
「IT企業に勤めるのだから、調べれば解る事は最低限調べておきましょう。」
何を当たり前の事を、と思うかもしれませんが採用の面接官を何年もやっていますが、新卒の応募者には何も調べてきていない子が結構います。そもそも受け身な子が増えたのかもしれません。
これ、あまり教えてしまって対策取られると、面接官としては少し困るかもしれませんが、付け焼刃かどうかを見抜く事は可能なので、問題ないでしょう。
簡単に何を調べておくべきか書いときますね。
1.会社のホームページ
・会社概要
・商品・サービス
・募集業種・業務内容
2.基礎的なIT知識
・有利な資格(基本情報処理、各種民間資格)
・プログラミング言語
・技術的な流行
3.会社の評判
・転職掲示板
・プレスリリース
上記に関しては、ささっと調べておけば自分が就職したいと思っている企業・業界に興味があることは伝わるかと思います。
できれば本当に興味を持ってきて欲しいんですけどね。簡単に理由を説明しておきます。
会社のホームページには、かなり多くの情報が載っていますので、業界用語などで解らない言葉を検索して把握しておけば、面接のときに会話しやすいのは想像できるかと思います。
大事なのは、調べた感を出さずに、質問への回答などにキーワードをうまくちりばめるのが効果的です。
業務経験のない学生や、異業種からIT業界を希望する場合は、資格に関しては足切りに使われたりすることもあるので基本情報処理くらいは勉強しておいて、取得できるとより良いとは思います。なんせ基本なので。
クラウド系のサービスをやってる会社なら、そこがどこのクラウドを使っているかにもよりますが、AWSの資格についても勉強しとくとポイント高いと思いますよ。
https://aws.amazon.com/jp/certification/
プログラミング言語についても、未経験の場合は少なくともどういった言語があって、何ができるのか、できないのか、何が違うのか、概要だけでも押さえておくべきです。今はネットで無料でも勉強できますので、主食活動・転職活動中に軽く勉強しといたほうがいいと思います。
私のおすすめはドットインストールです。まずはHTMLあたりから入って、CSS、JSとWEB系はbrowserさえあれば勉強できるのでお勧めです。
このあたりを勉強すると技術的な流行もちょっとわかってくると思います。ようするにAIとかIoTとかブロックチェーンとかバズワードになりがちな技術のニュースとかを見とくといいかと思います。
私のおすすめは@ITですかね。ざっと見とけばバズワードについて知った気になれると思います。
https://atmarkit.itmedia.co.jp/
最後は、会社の評判とかも見ておくといいですよ。転職会議とかですかね。古い情報はあまり参考になりませんが、新しい情報などは参考にはなると思います。ただ辞める人が書き込んでいるのでネガティブな情報しか基本的にはないので、完璧な会社なんて無いと解った理解した上で、条件が合いそうか推測する元ネタ程度にみましょう。
合ってなさそうだと感じたなら、同じような業種の会社の評判と見比べてみてください。同一業界で同じ規模なら似たような評価でしょう。
最後に、まとめます。
コロ渦でIT企業への就職や転職を考える人が増えてきています。私はいわゆる氷河期世代ですが、ITエンジニアになって転職を繰り返しながらスキルを磨いて、上場しているグローバルグループ企業でマネジメントをやっていますが、この業界はそれなりに努力が報われる業界かなと思います。
調べだすと、広くて深いITの世界にびっくりするかもしれませんがスキルさえあればやっていける業界ですし、競争が激しいぶんチャンスも多いと思います。お給料も良いですし、近年はホワイトな職場も増えました。
「調べれば解る事をきちんと調べられているか」というのは、この業界でやっていくための根源的なスキルだと思います。
参考になれば幸いです。
おまけですが、実際に私の挙げた項目を調べている場合、その人の調査能力・分析力・判断力がどの程度なのか、いくつかの質問への回答で判断することができます。ITエンジニアに必要なものとして、プログラマーとしてのスキルはクラウドインテグレーションの時代になってくるとそれほど必要なくなってきています。いわゆるノーコード・ローコードの時代が来ていますので、大事なのはこの3つの能力です。そもそも調べていない人は残念ですがそれ以前の問題ですね。